飛行機映画『アビエイター』

 ディカプリオが演じるハワード・ヒューズは、少年のように一途に飛行機と映画に関する夢を追い続ける一方で、強迫観念に脅かされている、二面性のある実業家を描いている。ディカプリオ特有のニマニマ顔はやはり登場するものの、神経質そうな表情がとてもリアルだった。映画の後半、大けがしたことをきっかけに、ハワードさんは決定的に精神的に病んでしまうのだが、ハワードさんがそれでもキレているところと、ハワードさんに振り回される人の優しい様子がよかった。
 この映画でアカデミー賞助演女優賞をとったケイト・ブランシェットが、いつもとまるで様子が違うのにびっくりした。役者だから当たり前なんだけど、こんなにも雰囲気が変わるんだなとびっくりした。
 マーティン・スコセッシらしい、きりっとした良い映画だった。